| ■30歳!に関する気になるデータ/参考になる特集・書籍
◆ゆとりくん解体白書
[A-FLOW 9/4号]
A-FLOWが、22〜26歳の「ゆとり世代」と27〜32歳の「氷河期世代」の違いを調査している。「ゆとり世代」とは、「第2・第4土曜日が休日とされた95年以降に中学校に入学し、すでに社会に出ている」人を指す。
この雑誌は、小学館発行のビックコミックスピリッツ増刊。会社を辞めたいと思うときについて、「ゆとり世代」の1位は上司や先輩とのコミュニケーションがうまくいかないときらしい。続く2位は、「上司(先輩)が無能だと感じたとき」だった一方、「氷河期世代」ではこの項目は最下位だったという。そして、「氷河期世代」の1位は「自分が評価されていないと感じたとき」で、双方のギャップが読み取れる。
この調査で「ゆとり世代は、マイペースを大切にする」ことがわかったそうだ。「社運をかけたプロジェクト」を「力みすぎない程度に頑張る」人の割合は、「ゆとり世代」が「氷河期世代」より10ポイントも高い。休日の上司からの着信を「無視する」人は、「ゆとり世代」で35%にも上り、「氷河期世代」の20%を引き離している。最も象徴的なのが、「上司に掛けられて一番嬉しい言葉」の回答で、「氷河期世代」の1位は「任せた!」と「一人前扱い」されたいのに対し、「ゆとり世代」は「成長したな」が1位だという。
30歳前後は後輩・部下の面倒を見る機会が増えてくる。彼らには彼らの生きてきた時代背景があり、それも踏まえて理解した上で、シッカリと向き合ってあげることが必要になってくるだろう。
◆働く女性のカバンの中身 [日経WOMAN 9月号]
日経WOMANが約1200人への読者アンケートで、働く女性のバッグの中身を調べている。65%もの女性が仕事とプライベートでバッグを使い分けているらしく、「仕事用バッグ」は平均3.4個も持っているそうだ。
ここでの「仕事用バッグ」とは平日に使うものを指しているようで、そのバッグに求める条件のダントツ1位が「A4サイズの書類が入る」で、82.3%もの人が挙げている。さらに2位が「肩に掛けられる持ち手の長さ」69.2%、3位は「内ポケットが充実している」56%。4〜5位には「シンプルなデザイン」「ベーシックなカラー」と見た目の要素も挙がっているものの、やはり最重視するのは機能性のようだ。
さて、バッグの中身を見てみると、9割以上の人が入れている「サイフ」「携帯電話」「ハンカチ」は定番アイテムとして当然だが、3割近くの人が「エコバッグ」を忍ばせていて、帰路での買い物や環境への意識も伺える。一方、「新聞」の所持率は約13%と高くないものの、6割近くは「本」を持ち歩いており、教養を高めたり情報収集にも余念がないようだ。さらに、半数近くもの人は「名刺入れ」や「書類・資料」をバッグに入れているらしく、平日はプライベートの時間と切り分けずに自宅にも仕事意識を持ち帰っているのだろう。
働く人は公私を明確に分けて気分転換を図ることも大切だ。ただ、「平日は否が応にも仕事中心になるのだから、会社外で仕事を意識するのも構わない」という女性の考えを垣間見れるデータなのかもしれない。
◆20代も「気力の衰え」で健康不安 [朝日新聞 7/28朝刊]
朝日新聞社が行った「健康」についての全国世論調査によると、「健康に不安を感じる」人は66%にも及び、その理由の1〜2位は「ストレスや気力の衰え」「病気や体力低下」で、共に半数近くが挙げたそうだ。
3位以下は「仕事や家事の忙しさ」「食事や睡眠が不規則」「飲酒・喫煙などの習慣」と続く。そして、健康に不安を感じる理由は世代ごとに異なっていて、働き盛りの30〜50代では、やはり「ストレスや気力の衰え」「仕事や家事の忙しさ」を挙げる人が多い。ただ20代でも、トップの「食事や睡眠が不規則」に続いてなんと「ストレスや気力の衰え」が女性の場合は1位に並び、男性でも2位につけているそうだ。
さらに、いまの日本が「心の健康を損ねやすい社会だ」と思う人は全体の8割近くを占め、特に30代では約9割にも上るという。そう思う理由を見ると1〜2位は「経済弱者を生みやすい社会だから」「人間関係が難しい社会だから」だが、20〜40代男性や30代女性では「仕事などで忙しい社会だから」が他年代より多く、特に20〜30代女性では「人間関係を挙げる人の比率が高い」らしい。なお、「日ごろ運動をしている」人の場合は「健康に不安を感じる」割合が57%と、平均より約10ポイントも少ないそうだ。
この10年で職場環境は成果主義の導入などで様変わりした。先輩世代もがそれに戸惑う中、特に20代は自分の将来への確信や成長の手応えが生まれにくく、気力の衰えや人間関係の悩みを増しているのかもしれない。
◆心の病 「人育てる余裕ない」職場で増 [社会経済生産性本部]
社会経済生産性本部が上場企業269社から回答を得たメンタルヘルスに関するアンケート調査によると、「心の病」を持つ社員が増加傾向にある企業は56.1%と、依然として高い水準に留まっているらしい。
「心の病が最も多い年齢層は30代」とする企業が約6割で、他の年代より圧倒的に多いという。「30代」と回答した企業の割合は02〜04年の調査では4割台だったのが、この数年で急増しているようだ。
また、職場の「組織風土」によって「心の病」の増加傾向に差が出ているらしい。そもそも、「人を育てる余裕が職場になくなってきている」と回答した企業が約8割に及び、「仕事の全体像や意味を考える余裕がなくなってきている」「組織・職場とのつながりを感じにくくなってきている」も約6〜7割にもなっている。
そして、これらのような組織風土の企業の6割以上で心の病が「増加傾向」にあり、そうではない組織風土の企業と比べると約20〜25ポイントも高かったようだ。なお、「メンタルヘルスに関する対策」に力を入れている企業は約64%で、6年前からほぼ倍増している。ただ、それらの施策は不調者の早期発見やその対応を狙ったものが多く、まだ組織風土の改善にまでは手が届いていないことが伺える。
会社側は増え続ける社員の「心の病」に対策をとり、職場風土が原因の1つであることも感じ始めているようだ。ただ、働く側も決して会社任せにせず、自らの思いや望みを伝えていく姿勢が重要なのだろう。
参考URL: http://www.js-mental.org/images/03/20080805.pdf
◆現実志向の20〜30代 [内閣府]
内閣府が20歳以上の男女6146人に行った「国民生活に関する世論調査」によると、今後の生活は「悪くなっていく」と考える人は昨年より7.8ポイントと大幅に増え、なんと過去最高の36.9%に上ったという。
ところが、20〜30代はそこまで悲観的には捉えていないようだ。今後の生活が「悪くなっていく」と答えた20代はわずか15.4%、30代でも26.1%と全体平均を大きく下回ったらしい。また、「心の豊かさ」より「物の豊かさ」に重きをおく人は全体では30.2%。しかし、20代は40.1%と全年代で最も比率が高く、30代でも20代に次ぐ36.8%になっており、若い世代がしっかりと現実を直視している様子が伺える。
そして、「将来に備えるか、毎日の生活を充実させて楽しむか」という問いに対しては、全体の6割もの人が「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答える一方で、20〜30代ではいずれも3割台に留まっている。逆に、「貯蓄・投資など将来に備える」人は全体では3割程度で、20〜30代は半数を超えたという。バブル崩壊後の不況下で育ったこの世代は、そもそも将来に不安を抱きながら社会に出ていてとても堅実だ。そのため今回の調査結果を見ても、昨今の急速な世界経済の悪化に直面しても大して動じていないのかもしれない。
ただ、現実を見すえることは大切だが、それが行き過ぎると萎縮して疲れてしまう。だから、時間も体力もある今こそ猛然と働くチカラをつけると共に、自分の視野や可能性をもっと広げることも大事だろう。
参考URL: http://www8.cao.go.jp/survey/h20/h20-life/index.html
◆非正社員雇用 頭打ち鮮明に [日経新聞 8/21朝刊]
「景気停滞で業績悪化懸念」が企業に広まる現在。日経新聞が、複数の調査を元に「非正社員の雇用に頭打ち感が強まってきた」と報じている。ただ、「新卒の正社員採用」は未だ「増勢を保っている」という。
総務省の労働力調査では、パートを始め「一年以内の有期雇用を示す『臨時雇用』」数が「6ヵ月連続」で減ったらしい。また、インテリジェンスの調べでも、アルバイトの「6月の全国平均時給は前年同月を19円下回る968円」で「3ヶ月連続でのマイナス」。さらに、日本人材派遣協会による「人材派遣の平均実稼動者数」も4〜6月で前年同期よりわずか1%増と、この5年で「最も低い伸び」だったそうだ。
一方、日経新聞の調査によれば「主要企業の2009年春の新卒採用計画は前年比6.3%増」らしい。このように企業が「新卒の正社員採用には積極的な姿勢を維持している」背景には、「中長期をにらんだ人材確保」や「『団塊の世代』の大量退職」、「少子化の影響」があるという。改正パートタイム労働法が施行され、非正社員の正社員化も進みつつあるが、そもそも非正社員の求人が落ち込めば正社員登用の機会も減ってしまう。専門家も、「柔軟な雇用環境を確保しないと全体のパイが縮むことも否定できない」と懸念している。
少子化による若い労働力の大幅な減少という大きな流れは別として、雇用状況は景気に大きく左右されるもの。しかし、景気に振り回されず、どんな雇用形態でも目の前の仕事を通じて力をつけることが大事だろう。
◆モチベーション低下の30代 [東京海上日動リスクコンサルティング]
東京海上日動リスクコンサルティングが20〜50代の1031人に行った「仕事に関する意識調査」によると、「現在の仕事にやる気がある」人は、20代では約6割いるが、30代になると5割弱にも減るそうだ。
では、「やる気が高まる仕事は?」というと、20〜30代の1位は共に「自分のやりたい仕事」だが、30代だけを見てみると、20代で2位の「評価が実感できる仕事」が4位に下がり、2〜3位に「新たな技術や知識が身に付く」「お客様に感謝される」が浮上している。30代になると、身内の評価よりも絶対的な自信を求めるのかもしれない。
一方、全年代での「退職を考えた時の理由」の上位には「給料が安い」「仕事の精神的負担が大きい」などが挙がっている。逆に、「退職を思いとどまった理由」を見ると、20〜30代の1〜2位は共に「転職に不安を感じた」「自分が辞めると周りに迷惑をかける」だが、20代では3位に「この会社でまだ学ぶことがあると感じられた」を27%の人が挙げているが、30代になると15.5%にまで減ってしまっている。逆に30代の3位は「転職したいと思う会社が見つからなかった」で27%に達しており、仕方なく今の会社に残っている印象だ。先述のように30代が「新たな技術や知識」を求めているのだとしたら、モチベーションが下がるのもうなずける。
30代になると抱えるものが増え、将来への不安もあるだろうが、やる気は自分でコントロールするもの。「成長意欲」を満たせない職場への不満ばかりでなく、今の仕事から学べることを自ら探してみるべきだろう。
参考URL: http://www.tokiorisk.co.jp/consulting/management/pdf/report.pdf
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