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仕事をしていないと取り残されていく気がしてしまう。我を忘れて求人を探した。 「やっと一服できる。しばらくはゆっくりしよう」と思ったが、1週間もすると外界から取り残されていくように感じ始めた。何も言わない父に代わって「ダラダラしてみっともない!」とお尻を叩いてくれる母。2カ月後から職業訓練校のインストラクターコースへ通うことが決まっていても、それまでの短期アルバイトを探し続けたが見つからない。西宮まで出かけて兄の子どもの面倒を見て気を紛らわせた。 訓練校では知識豊富で細やかな指導をしてくれる講師たちに出会った。目指すべき理想の姿を見つけて、授業後も友人と一緒に熱心に質問をするうちに、助手として単発の仕事をさせてもらえた。 インストラクターの勉強を優先するために派遣で働く道を選び、卒業後の3カ月間を内装会社で勤める。書類作成に自分なりの工夫を加えると上司から「長期で働かないか?」と打診された。 その後も講師に誘われて講習会やパソコンスクールで助手を務める。授業後に生徒たちから「ありがとうございました!」と手を握って喜ばれるのがうれしい。しかし今の収入ではとても生活できない。27歳になっていた。 次の仕事の派遣期間が終了してもインストラクターの求人は見つからない。別の派遣会社の面接にも全滅した。自分の部屋に引きこもってひたすら求人情報を調べ続ける日々がまた続く。「どこも雇ってくれない。このまま死んでしまうのかも…」。そんな恐怖心までわき上がる。そんなときにワコールキャリアサービスの広告を見つけて面接に行くと採用してもらえた。 新しい職場での多くの人との交流。上司の一言で自分の歩みたい道を確信できた。 派遣された大手企業では自分の意見をハッキリと主張する社員たちが新鮮に見えた。先輩と親しくなってプライベートのつき合いも始まると他部署の知り合いができていく。上司から未経験の経理業務を教わるなかで、膨大な計算式を経て数字が合ったときの達成感も味わった。 仕事後も会社に残ったり、社員食堂などで先輩や上司たちに話しかける。働けることが楽しい! 上司に「そんなことも分からないのか!」と厳しく叱られても、部署の規模拡大によって増えていく仲間たちがいつも励ましてくれる。みんなの頑張りが着々と業績に反映されていくことがうれしくて、自分に直接関係のない仕事でも頼まれれば喜んで引き受けた。「私は本当にインストラクターになりたいの?」と思った。 「新しい環境にとけ込めるのは君のいいところだ。人事の仕事が合っているんじゃないか?」という上司の一言で、真っ先に頭に浮かんだのはいつも親身になってくれるワコールキャリアサービスの担当コーディネーターだった。「私がやりたいのは、困っている人を支える仕事なんだ!」。そんなことに気づいた。 将来の夢をもてなかった子供時代。社会へ出てからは働き続けることから逃げ出さないことでさまざまな人と出会い、少しずつ自分が本当にやりたいことに気づいていけた。自分の行先は決して誰かが決めてくれるんじゃない。少しずつでも行動していけばようやくたどり着いた「やりたいこと」も必ず実現できる。「いつの日か結婚しても必ず働いて輝き続けていたいんです」とシッカリ語ってくれた。 物語に関するご感想などをぜひお寄せください。 |
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