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「ブームを起こしたい。家庭をもっても仕事を続けたい!」。
それを叶えるために選んだネットビジネス起業の道。 事業の存続危機に直面して自分らしさを見失った。 |
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中学ではバスケットボール部のキャプテンに上りつめ、高校の文化祭のビデオ制作委員を務めて金賞を手に入れる。あこがれの大学進学を断念して就職した先で、性差・学歴差の壁にぶつかりながらも精一杯働いた。26歳のとき幼なじみとネットビジネスを始める。「すぐに成功するはず」と思い込んだが、250万円あった貯金を2年でほとんど食いつぶした。 五十川 弘美さん 29歳 京都市在住 [aminerr/アミナー(下京区) 代表] |
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中学ではクラブのキャプテン。高校では文化祭で金賞。夢をあきらめて18歳で就職を決めた。 幼いころから決まった友人や学校の先生とじっくり話すことが好きだった。小学5年のとき、現在の共同経営者である田中綾さんに出会いすぐに意気投合した。「E.T」などの映画を見て「将来は監督になろう」と心に決め、放課後も休日もアイデアを出し合ってノート3冊ものSF小説を書き上げた。「2人ならハリウッドにも行ける!」と信じていた。 勤めていた染物工場が解散して6時には帰宅できる仕事に就いた父。「家事を手伝え」「食事を残すな」などと毎日のように説教された。やりたいことも我慢して朝5時から内職をしていた母は、愚痴もこぼさず家事と幼い妹の面倒も完璧にこなす。母に構ってもらえる妹に嫉妬した。 中学ではバスケットボール部の先輩と話すことが楽しくて欠かさず練習に通い、2年で目標のキャプテンになる。家では口うるさい両親を避けて自分の部屋に引きこもった。 地元高校に進学して1年の文化祭のとき、田中さんと2人でビデオ制作実行委員に立候補。脚本や撮影、編集方法に徹底的にこだわって見事金賞に輝く。東京の私立芸大受験を見据えて勉強もする一方でアルバイトも始めるが、帰宅時間が遅いことなどで父としょっちゅう衝突した。 2年のとき、両親にあこがれの大学進学を反対されて「もうこれ以上親の金で生活したくない! 就職しよう」と決意する。アルバイト先だった飲食チェーンの久々の女性新入社員として寮での生活を始めた。 性別や学歴で出世できない会社を退職してカナダへ。帰国後の悶々とする日々。 「働くからには上を目指そう! クラブのキャプテンや金賞を手に入れた私なら何とかなる」。そう思った。営業管理部に配属されて損益計算書など初めて聞く言葉や会社の仕組みを懸命に覚える。上場の準備で混乱する社内。ミスをすれば怒鳴り散らされるが、頑張ればキッチリとほめてくれる上司たち。料亭などでの接待や残業後の夕食に誘ってくれたりして娘のようにかわいがってくれる。 工場や新規店の応援に駆けつけたり、全店舗のPOPを自分なりに作成するうちに店長との交流も深まる。時間を忘れて仕事を楽しんだ。 しかし3年目には疑問が芽生える。会議に参加できない女性、重要な業務を任される後輩の大卒男性。就労規定を隅々まで読み込み、尊敬する上司に尋ねると、「正直に言うとそれは学歴と性別の差や。がむしゃらに頑張って埋めるしかないんや」と言われた。「この会社では高卒の女性にチャンスは回ってこないのか…」。 それでも上司の助言を参考に秘書検定3級を取得して1級を目指していたとき、海外で働きながら英語を学ぶ道を見つける。退職時には送別会を何度も行ってくれた。 向かったカナダでは大きな夢へ突っ走る友人たちと毎晩のように語り合った。しかし、1年後に帰国すれば元の生活への逆戻り。「私も何かしたい」という気持ちばかりがわき上がる。田中さんと会っては「何かブームを起こしたいなぁ」という話で盛り上がるようになっていった。 次のページヘ |
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